口腔内スキャナー(IOS)について
2024年12月4日
口腔内スキャナーについて解説!!
みなさん、こんにちは!
志木駅チカ、駅ナカの歯医者、志木駅前歯科グループの阿部です。
今回は粘土の型取りが不要となる、口腔内スキャナーについて解説していきます!
口腔内スキャナーとは?
口腔内スキャナーとはお口の中に光を当てて、360°あらゆる角度から一人ひとりのお口の状態を 小型カメラで撮影し、その画像を3Dで可視化します。光で型取りをするので、レントゲンやCTの ように放射線を一切使いません。またMRIとは違い、金属があっても問題なく使用できますので 補聴器やペースメーカーを使っている方でも安心して使用していただけます。妊娠中やお子さま、 嘔吐反射がある方でも使用できます。ピカピカと光るだけなので、熱さや痛みなどは全くありま せん。
当院にはiTeroと呼ばれるインビライン社が提供する口腔内スキャナーが2台あります。
口腔内スキャナーでできること
口腔内スキャナーの特徴としては、 お口の中を小型カメラ(スキャナー)で数分間スキャンするだけで、複雑で一人ひとり違うお口の状態を3D画像にすることができます。 当院では矯正治療をするにあたり検査の段階で、正確なお口の中の状態と噛み合わせを確認する ため口腔内スキャナーを使用しています。 また、インプラントなど3D的な要素が関わる治療にもデータを用いて、歯科医師や歯科技工士間 でデータのやりとりをし、治療計画をたて精度の高い治療を提供出来るようになりました。イン プラント治療では顎の骨に対して正確な位置と正確な角度でインプラントを埋め込まなければい けません。インプラント治療で多く用いるのが、サージカルガイドというマウスピースです。サー ジカルガイドは口腔内スキャナーで撮影した3Dデータを元に精密なシュミレーションを行ったの ちに作製されるもので、インプラントを埋め込む際の重要なものさしとなります。
当院で行なっている口腔内スキャナーの活用シーン
①予防ケア
歯科衛生士や歯科医師から歯磨き方法やケア方法を指導されても、鏡で見てもいまいちピンとこ ない場合が多いと思います。ですが、口腔内スキャナーのデータを利用すると360°どこへのケア が足りないのか納得することができます。
②矯正検査
従来では粘土のようなもので型取りをしていましたが、実際のお口の中の状態や噛み合わせを3D データ化して保存し、以前よりも迅速で正確な診断が可能になりました。また治療済みの歯の位 置や被せ物の種類など、実際のお口の中と照らし合わせることが可能となりました。
⇧簡易的な矯正シミュレーションが可能です。
ただ、うまい謳い文句には注意してください。よく矯正理解している歯科医師はこのシミュレーションはあくまで、仮想シミュレーションに過ぎず、そんなに簡単に歯牙移動ができるわけはありません。よくあるマウスピース矯正だけで治すというはかなりハードルがかなり高いですし、しっかりとした矯正の知識を持った専門的な歯科医院での診査、診断が必要です。
ぜひ志木駅前歯科グループにご相談ください。もちもん患者さんの希望は最大限優先します。しっかりと話を聞いて頂いてそこで最終決定をして頂きたいですし、けっして強引におすすめすることはありませんのご安心ください。
患者様一人一人に合った最適な矯正治療を提案したいと考えています。
③インプラント治療
粘土のような型取りをする場合もありますが、術者の技量やインプラントの本数によって正確性が変わる点から、口腔 内スキャナーを用いた型取りを主流にしています。口腔内スキャナーで撮影したデータを元に、 3Dプリンターで歯型やガイドを作製します。3Dプリンターで作製した歯型をもとに正確で緻密な 被せ物を作製したり、インプラント埋入のシュミレーションを反映したサージカルガイドの作製 により、以前と比較すると正確性の高いインプラント治療が可能となりました。
⇧口腔スキャナで作成した、ガイドシステム。これを使用することで術前のシミュレーション通りにインプラと埋め入れることが必要があります。
またインプラントの上部構造(被せ物)の作成もこちらのスキャナーで型取りを行い、技工士さんと模型レスで作成を行うこともよくあります、
このように口腔内スキャナーは様々な部分で使用が可能です。お気軽にご相談ください。