前歯の抜歯即時インプラント 症例報告
2024年11月5日
皆さんこんにちは!
志木駅チカ駅ナカの歯医者 志木駅前歯科グループの里です。
今回は前歯の抜歯即時インプラントについて症例のご報告をしていきたいと思います。
当院には4年ほど前から、通院していただいている患者様で、定期検診で長年お越しいただいておりました。
ある日、突然、前歯がバキッと音がして、被せものが揺れ出して、噛むと痛いとのことで急患来院されました。
⇧とりあえず急患で来られた当日は揺れを抑えるため、スーパーボンドにて暫間的に固定を行いました。
レントゲンでは、縦に破折線が確認でき、残念ながら抜歯を余儀なくされる状態でした。
日本人が歯を失う原因トップ3
歯周病、虫歯、歯の破折が歯を失う原因として知られています。
①歯周病は歯を支える骨や歯肉が炎症を起こし、最近が毒素によって、徐々に骨が溶けてしまい歯が支えられなくなる病気です。初期段階での治療が重要ですが、放置すると最終的に自然に歯が抜け落ちてしまうことがあります。
②虫歯は歯の表面のエナメル質から始まり、放置すると歯の内部まで進行してしまいます。エナメル質が一番体の中では硬い組織として知られ、内部に行くとやわらかい象牙質になり、一気に進行していきます。
進行が進むと歯の神経にまで達し、最終的には残根(歯が虫歯で崩壊し、根っこだけが残った状態)になり、歯の抜歯が必要になる場合があります。
③歯の破折は事故やスポーツ中のケガなどで歯が折れたり抜けたりすることで抜歯に至ることがあります。特に前歯は外部からの力を受けやすく、打撲や衝撃によって失うリスクが高いです。また、神経の治療を過去に行っている歯は注意が必要です。内部が削られてしまっているため、場所によって歯質が薄くなっている場所で、治療経過が長くなるとどうしても割れてしまうことがあります。
今回の前歯は、神経治療を行った状態の歯で、しかも噛み合わせが強いタイプの患者様のため、割れてしまったと推測されます。
抜歯即時インプラントの流れ
患者様は他の歯を失った部位も当院でインプラントをされており、前歯の治療法に関してもインプラントを希望されました。
まずはしっかりと表面麻酔、浸潤麻酔を行います。
そして、できるだけ周りの骨にダメージを加えないように愛護的に抜歯を行います。
⇧綺麗に抜歯ができた状態です。
⇧骨の状態が把握できるように歯肉剥離(めくる)します。
根尖部に骨欠損が確認できます。
口蓋側に骨のボリュームがありますので、こちらに固定を求めるようにドリルで、インプラントを入れる穴を形成していきます。
⇧最初に計画していた直径と長さのインプラントが入るように、深さを測り、確認している様子です。
予定通り、必要な大きさ深さまでインプラントを入れる穴を形づくることができました。
⇧インプラントが入りました。インプラントの周囲に隙間がありこのままでは、骨の治りやインプラントの固定に良くないです。
⇧そのため、隙間に骨補填材料(Bio-oss)を填入して、その上からメンブレン(Bio-Gide)で多い固定を行った後に、縫合をします。
⇧綺麗に傷口を縫い合わせていきます。出血はこの時点でほとんどありません。
⇧見た目の問題が生じないように仮歯を隣の歯にしっかりと接着させて治癒を3ヶ月ほど待ちます。
⇧最終的な被せものが入った状態です。
歯肉も綺麗に治り、患者様からも満足いただけました。
抜歯即時インプラントは抜歯と同時にインプラントを埋入するため、治療期間を大幅に短縮することが可能です。
当院ではさまざまな選択肢の中で患者さん最適なものをご提案しております。
他院でインプラントは難しいと言われた患者様、ぜひ志木駅前歯科グループへインプラントの無料相談にお越しください!
こちらの治療の概要
治療期間 4ヶ月
治療回数 7回
治療費総額 55万円(税込 *症例に応じて変動します。)
治療に伴うリスク 疼痛、腫脹、発赤、神経障害、出血など
志木駅前歯科グループ
院長 里 裕太郎