矯正抜歯について〜矯正で抜歯が必要な4つの理由〜
2024年10月15日
みなさんこんにちは!
志木駅チカ、駅ナカの歯医者 志木駅前歯科グループの堀です。
今回は、先日当院で行った矯正治療に伴う抜歯(矯正抜歯)について、ご説明していきます。
こちらの歯並びの患者さまの症例です。
診断はAngle1級 叢生 上下顎前突という状態で、上下ともに両側第一小臼歯を抜歯が必要になる状態で患者様に説明をし同意を得ました。
丸印のところを抜歯して綺麗に並べていきます。
抜歯と聞くと、嫌なイメージが付きものですよね。
それでもなぜ抜歯が必要なのでしょうか?
中には抜歯をしないで並べて欲しいという要望も多くございます。もちろん、それで綺麗に並べられて、噛み合わせも綺麗にできて、顔貌も綺麗に整うことがありますが、多くのケースではただ並べるだけで、噛み合わせを無視してしまうような形、もしくは口元が出てしまう形になってしまうことがあることををよく理解して頂きたいと常にお話しています。
患者様の要望が第一で、それでもなお、並べるだけの矯正でもよければ、、、ということもありますが、一応、歯科医師として、最善かつ最適なプランをまずはしっかりお話することが私たち歯科医師の使命だと感じております。
噛み合わせのことまできちんと考えた治療を当グループではオススメしております。
それではなぜ、矯正治療において抜歯が必要なのでしょうか?
そもそも何を矯正治療で治したいと患者様が思っているのかが大事です
抜歯が必要になるケースとは、一体どういった状態でしょうか?
①でこぼこが大きすぎる
多少の凸凹であれば、非抜歯(歯を抜かずに)並べることは可能ですが、大きなデコボコは大きなスペースを作らないと並べられるだけのスペースがないことがほとんどです。であるため、多くの皆さんの親知らずは綺麗に生えていませんよね?
②口元、顔貌の変化を期待したい
③もともと上、下のどちらそもそも歯の本数が足りない
④骨格的なズレの補正をしたい(上下のどちらか歯を抜く計画となります)
また、どこの歯を抜くべきなのか?
どの歯も大事ですよ、でも、必要ならというお話です。
下の写真にあるように前歯にデコボコがあるときに、よく前歯を抜いてもらえないですか?という相談を受けます。前歯6本(犬歯から犬歯までの6本)はソーシャルシックス(Social Six)と言って、人が笑った時に一番最初に相手に見える場所で、ここが綺麗に揃っていないと、笑顔の印象が悪くなります。そのため抜歯をまず考える部位ではないということになります。
(こちらは一例です。これだけ中に入っていてもスペースを作れば、綺麗に並べることは可能なんです。)
抜歯で一番多い部位は、
①第一小臼歯(犬歯の一つ後ろ)(前歯を綺麗に並べるために一番近いところを抜きたいという考えから)
②第二小臼歯(①のその後ろ)
が圧倒的に多く、
イレギュラーな抜歯では、
被せ物が入っていたり、すでに過去に大きな処置が行われた歯を抜歯することで、健康な歯をわざわざ抜かないでも済むということになり、健康な小臼歯の抜歯を避けることを考えることもあります。
患者様はまだ年齢が10代ということもあり、抜歯はすぐに行うことができました。
(抜歯した小臼歯、年齢が若いと骨も柔らかく、5分で2本抜歯ができました。もちろん個人差があります。)
このように抜歯するか非抜歯で行うか?抜歯が必要な理由、必要な場所の判断には、矯正治療の十分な知識が必要です。
矯正治療に限らず、当グループは、総合歯科ですので新座市・志木市・朝霞市周辺で歯医者をお探しの際や、歯のことでお悩みの方は「志木駅前歯科・矯正歯科」「志木駅南口歯科・矯正歯科」までお気軽にご来院ください。柳瀬川からもお立ち寄り頂けます🦷
よろしくお願い致します!!
歯科医師 堀 光毅