アメリカで学んだ最新のデジタルデンティストリー
2024年10月24日
アメリカで学んだ最新のデジタルデンティストリー〜3Dプリンターが切り開く歯科治療への応用〜
こんにちは!
志木駅チカ・駅ナカの歯医者、志木駅前歯科グループ、院長の里です。
今年3月の話になりますが、アメリカ最新のデジタルデンティストリーを学ぶ機会を頂き、ロサンゼルスに研修に行って参りましたので、その内容を書きます。
3Dプリンターは今や、いろんな分野で利用される時代になりました。
低コストで3Dプリンターで作られた家ができた!!というニュースは記憶に新しいかと思います。
デジタルデンティストリーの進化
我々、歯科の分野においては、歯科医院内の様々な機器のデジタル化(アポシステムから、3DCT、口腔内スキャナーなど)とともに、そのアウトプットとなる、被せ物、詰め物、入れ歯、インプラントの上部構造を作製する際にもCADCAM (パソコンで、デザインした、ジルコニアや金属をそのデザインの形に削り出す機械)技術を当たり前のように利用するようになりました。専属技工所のDENDENのブログにも書いておりますが、今や歯科技工士はマウスを握る時代になったとはまさにこの技術の応用です。
ロサンゼルスでの研修:最大手Sprint Ray社の最新歯科3Dプリンター
今回はデジタルデンティストリーの中でも、作製機械である3Dプリンターについての研修がロサンゼルスに研究所を構えるSprint Ray社で行われ、日本から10名(当法人から3名)の歯科医師と5日間、共に勉強して帰国しました。
3Dプリンターも奥が深く、削り出す方法ではなく、高さのある造形物を積み上げて同じものを作製していくという方法です。積み上げていく際もさまざまな方法があります。
3Dプリンターで作製できるものの幅広さ
3Dプリンターで作製できるものには、数多くあり、マウスピース、クラウン(被せ物)やインレー(詰め物)が当たり前のように患者さんの横で作製されているとのことでした。
↑こちらの赤い装置が3Dプリンターで、この中で様々な修復物が作製されます。
色付けの工程:ステインニング
↑実習で作製したクラウンにステインニングと呼ばれる色をつける工程をです。
3Dプリンターと矯正治療、補綴治療への応用
この機械をすでに導入しているロス市内の複数の歯科医院見学にも参加しました。
↑こちらは、子供の矯正治療の装置を、この3Dプリンターを用いて、作製を行うことの多い小児歯科・矯正歯科専門医院でした。
こちらの医院では、補綴治療(被せ物や歯を失った後に行う治療)がメインのクリニックです。仮歯やインプラントの上部構造を作製する際によく使用しているとのことでした。
アメリカはやはり最先端だと感じましたが、質の問題では日本も負けていないなと思いました。
オーストラリアでの次なる研修に向けて
ご来院くださる皆様により良い治療が提供できるように、新しい技術・知識がどんどん取り入れていきたいと思います。また、来月はオーストラリアにオールオン4の世界的に有名な機関があり、そちらで研修を行なって来ます。
またご報告させて頂きます!