他院で複雑な治療と言われた、インプラントが怖い方 インプラント上下同時6本埋入
2024年10月8日
皆様、こんにちは!
志木駅ナカ、駅チカの歯医者、志木駅前歯科グループの里です。
昨日行いました、インプラント手術の概要を今回はお伝えします。
※写真の使用許可は患者様に頂いております。
患者様は現在入れ歯を使用しており、『なんかうまく噛めない、インプラントの治療の相談をしたら、複雑な治療すぎて諦めた、取り外し式のものではなく、固定式のインプラントに変えたい』ということで、ご来院されました。
できるだけ、大きな手術はやりたくない、歯科治療が怖いといったお悩みも抱えており、3回ほどしっかりとカウンセリングをさせて頂き、治療を行う決心をして頂きました。
まずインプラント治療の流れですが、
①初期資料をとる(口腔内写真、お顔の写真、レントゲン撮影、3DCT撮影)
初診時の状態
噛みづらい入れ歯が入った状態
②口腔内の一般的な診査(虫歯、歯周病の状態の把握)
左下奥歯には、残った歯牙が少ない、いわゆるC4という状態の歯が存在しています。
歯周病(骨吸収)の状態は中等度ですが、
③インプラント計画(インプラントの長さ、幅、種類をここで決定します)
必要に応じて、デジタルにて、インプラントの埋入位置のプランニングを行う計画を専属の歯科技工士と綿密に打ち合わせをして、行います。
今回のケースは骨の量が少なかったことと、患者様の要望でできるだけ大きな処置(サイナスリフト、ソケットリフト、大幅な骨造成)は避けて欲しいという強い要望と治療期間を短くしたいということもあり、上顎はデジタルプランニングをしっかりと行い、ガイドサージェリーにて、できるだけ安全にインプラントを埋入していきます。下顎については条件がよかったため、抜歯即時インプラント(抜歯をしたところにその場ですぐにインプラントを埋入方法)を行いました。
通常の歯を抜いてから3ヶ月ほど骨の治りを待つ手法に比べると半分くらいの治療期間で治療ができるようになります。
(デジタルプランニングの状態)
まずは骨がある部位に6本の同時埋入計画を立てました。患者様はとても緊張されていましたが、少しずつ休みながらの施術で、終了後には思ったほど、怖くなかったと、平気だったと言ってくださり、こちらもホッとしました。
こちらがインプラントのオペキットです。今回はガイドサージェリーもありましたので、そちらの器具の準備もしています。
左下を抜いたところに1本目のインプラントが入りました。
抜歯即時埋入の状態、インプラントの方が、抜いた歯よりも径が細いため、周りに隙間が出来てしまいます。その周りの隙間には人工骨を入れて、後々骨になるような工夫を施します。
中の人工骨(顆粒)が漏れてこないように、膜を上に置いて、縫合している状態です。
こちらはガイドサージェリーの様子です。この穴に向かって、インプラントを入れると最初のデジタルプランニングと同じ位置に、インプラントが入ります。
上顎の縫合(切ったところを縫い合わせる)中の状態、出血はほとんどございません。
治療途中、治療終了後には必ずレントゲン撮影(3DCT撮影)をして、デジタルプランニングとズレがないのかを確認しながら、安全に治療を進めていくことができました。
まだ治療は終わっておりませんが、ひとまず大きな処置はこれで終了です。
インプラントがオッセオインテグレーション(骨とインプラントが結合する)したら、仮歯が入りもう一本インプラントを追加予定です。インプラントオペ大変お疲れ様でした。
引き続き頑張っていきましょう。
インプラント治療をご希望の方は、志木駅ナカ、駅チカの歯医者 志木駅前歯科グループへご相談ください。
24時間、毎日、予約受付しております!
今回の治療の概要
治療費総額 2,904,000円
治療に伴うリスク 疼痛、腫脹、発赤、インプラントの脱離、上顎洞炎、神経損傷による麻痺等
今までの治療期間 2ヶ月
今までの治療回数 6回
院長 里 裕太郎